名門再生を期待されるインザーギ監督

　セードルフ氏はブラジルの強豪ボタフォゴで現役選手としてプレーしていたが、マッシミリアーノ・アッレグリ元監督解任により、ミラン幹部の緊急要請を受けて、現役引退を決意。準備期間なしで欧州屈指の伝統を持つ名門の指揮を執ることになった。

　一方、2012年シーズン終了後に現役を引退したインザーギ監督はその後にクラブの下部組織で指導者としての下積みを重ねている。また、インザーギ監督はユベントス3連覇に導いた現イタリア代表のアントニオ・コンテ監督や、恩師と仰ぐレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督に師事し、カルチョ最高峰の指導者から薫陶を受けてきた。

「ミランはこれから発展するばかりだ。フットボールの世界では人生同様に、みな過去、現在、未来を生きる。過去の栄光に相応しい未来になればいい。このチームはいい戦力構成になっている。ガリアーニが移籍金ゼロで獲得した選手たちはその優秀さをすでに証明している」

　今年1月にCSKAモスクワから違約金ゼロで獲得した日本代表MF本田圭佑、パリ・サンジェルマンから契約満了で加入した元フランス代表FWジェレミー・メネズも活躍。ミラン首脳陣はインザーギ監督に名門再生の期待をかけている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web