中国“爆買い”ビッグネームは大半が期待ハズレ? 費用対効果を英メディアが検証

広州恒大のマルティネスが最大の失敗か

 最後に登場するのは、広州恒大に移籍したコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスだ。昨季ポルトからアトレチコ・マドリードに移籍したが、アジア・チャンピオンズリーグでは浦和レッズ相手に封殺されるなど、まったく活躍できず。55億円の移籍金で中国にやってきたが、そのキャリアは転落の一途を辿っている。

 特集では「3年連続でポルトガル1部得点王に輝いたが、アトレチコ・マドリードへの移籍は失敗に終わり、2月に広州恒大に移籍した当初は2試合で2得点と輝かしいものだった。しかし、怪我でリーグ戦出場5試合にとどまり、コロンビア代表のコパ・アメリカ・センテナリオのメンバーからも外れた」と酷評されている。それでもチームはリカルド・グラウ、アランの活躍でリーグ首位を守っている。

 マルティネスに関しては「ACミランも興味を示しており、マルティネスは不振で中国旅行を早く切り上げるという推測も出ている」と指摘されている。

 評価額を遥かに超える移籍金で欧州リーグの選手を買い漁った中国クラブだが、期待どおりの活躍を見せている選手は少ないようだ。欧州から中国という環境の激変で適応には時間が必要だろうが、現時点では適正補強というより、欧州クラブをチャイナマネーで潤す一方、移籍市場の相場を闇雲に荒らしているだけと言えるかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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