久保建英がレアルでプレーするための“課題”を専門メディア指摘 「ほかのゲームメーカーと共存しにくい」
右ウイングでしかプレーできないことやライバルの多さが難点か
スペイン1部レアル・マドリードからマジョルカへ期限付き移籍している日本代表MF久保建英は、今季前半戦は負傷に苦しみ、十分な活躍ができなかった。レアル専門メディア「Defensa Central」は久保を特集し、カルロ・アンチェロッティ監督の率いる保有元のレアルでポジションを掴むための課題を挙げた。
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負傷により、リーガ・エスパニョーラ第7節オサスナ戦(2-3)から第14節バジェカーノ戦(3-1)まで欠場した久保だが、第15節ヘタフェ戦(0-0)に途中出場すると、続く第16節アトレティコ・マドリード戦(2-1)にも途中出場し、決勝ゴールを決めた。中断前、最後の試合となった第18節グラナダ戦(1-4)ではフル出場し、2022年の活躍を期待させるプレーを見せた。
しかし、「Defensa Central」は、久保が1部リーグに適応する姿を見せられていないとして、「クラブは日本人選手の未来を考え始めている」と言及。アトレティコ戦の活躍、フル出場したグラナダ戦を終えても、「マドリードでは、日本人選手にもっと多くのことを期待している」と、課題を指摘した。
「久保は周りを使う選手であり、中央に入ることを好む。クラシックなウイングとは異なり、ほかのゲームメーカーと共存しにくい。フィジカル面の課題により、相手とぶつかり合う中央での起用は避けられてきた。マジョルカは4-4-2でプレーし、久保の基本ポジションは右サイドハーフであり、4-2-3-1のMFでプレーすることもある。レアルは常に4-3-3でプレーし、久保が入れるのは右ウイングだけだ。そのポジションにはロドリゴ、(マルコ・)アセンシオ、再コンバートされた(エデン・)アザールがいる」
それでも、記事の最後は「アンチェロッティ監督は、日本人に対して、まだドアを閉めるつもりはない。監督は、難しいことだと考えつつも、久保には長い時間が残されており、監督の興味を引き付ける時間が残っている。レアルで居場所を作れるかどうかは、今シーズンの彼の活躍次第だ」と、前向きに締めている。
世界屈指の名門に保有権がある久保。レアルに加入して3シーズン、他クラブへ期限付き移籍を繰り返したが、来シーズンは白い巨人で活躍できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)