アギーレジャパン初勝利もオウンゴールの1得点 本田はミランの風を持ち込めず

GKとの1対1の決定機を逃す

 日本代表のMF本田圭佑(ACミラン)は10日、ジャマイカ戦(新潟)で前半33分の相手GKとの1対1の絶好機でまさかのミスを犯した。
 千載一遇のチャンスだった。右サイドバックの酒井高徳(シュツットガルト)が、中盤で絶妙なインターセプトしてドリブル。ゴール前に走り込んだ本田にパスを送った。相手GKと1対1の決定機を迎え、本田は左足でループシュートを狙った。相手GKは反応できない。選択肢としては悪くなかったが、シュートは枠を捉えられなかった。
 ミランでは、フィリッポ・インザーギ新監督の指導により、日本代表と同じ右ウイングのポジションで新境地を開拓した。セリエA開幕6試合4得点2アシストという圧倒的な決定力を示してきた男がまさかのミス。ハビエル・アギーレ監督から就任全3試合でキャプテンマークを託された本田は、両手で頭を抱えて悔しがった。
 本田は、新潟合宿で結果を追い求めることを口にしていた。
「前の選手は前の選手で個を追求すること。今自分自身も前で勝負している。ゲームメークというよりは前で脅威になることを追求している」
 背番号「4」はジャマイカの脅威とはなれず、オウンゴールの1点でアギーレジャパンは初勝利を手にした。チームも多くの決定機をつくれど、ゴールは奪えず。ミランで活躍する本田は、この日のピッチにはいなかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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