「間違いなくJ1トップ選手」 栗原勇蔵が「年間ベストディフェンシブプレーヤー」選出

「総合的に見て判断」と年間ベストディフェンシブプレーヤーはジェジエウ選手

 そんな“完成されたチーム”からJリーグベストイレブンには7名が選出。うち、DF部門にはジェジエウ、谷口彰悟、山根視来の3人が選ばれている。「あれだけ失点数が少なければ、選出されるのは当然のこと」としながらも、栗原氏は選手個々に賛辞を送った。

「谷口選手は怪我で途中は試合に出られなかったけど、精神的支柱としてキャプテンをやりながら質の高いパフォーマンスを発揮していたと思います。そして、ジェジエウ選手に関しては本当にパフォーマンスで他を圧倒していたし、山根選手に関しては移籍2年目にもかかわらず完全にチームにフィットしていて、チームいちの試合出場数と時間を誇っていた。間違いなくフロンターレの中心選手だったと思います」

 栗原氏は今年、DAZNとの連動企画で毎月、「ベストディフェンシブプレーヤー」を選出してきた。今シーズンは8名の選手を選んできたが、選考は「すごく難しかった」と明かした。

「DFというポジションはチームが勝たないと選びにくいという事情がありました。どんなにその試合でいいプレーをしていても、チームが負けてしまうと選びづらい。そこが本当に難しかったですね。ただ、改めて選出してきた8名の選手を見てみると、基本的には誰が見てもレベルの高いプレーをしていた選手たちだったかなと思います。本当は選びたかった選手もほかにたくさんいたんですが、そこはいろいろな事情で……(苦笑)」

 消化不良感を匂わす栗原氏に、独断と偏見で年間ベストディフェンシブプレーヤーを選んでもらった。すると、「やっぱりジェジエウ選手ですね」と被せるように返ってきた。

「総合的に見て、年間ベストで言うと、ジェジエウ選手だと思います。まず彼は守備範囲が広いです。もちろん1対1も強くてスピードもパワーもある。今シーズンは2得点しか取っていないけど、セットプレーで点も取れると思うし、相手選手からすれば間違いなく怖い選手。そういう部分での存在感もありました。フロンターレは攻撃的なサッカーをしているけど、前掛かりになったときの後ろにできる広大なスペースを、走力でカバーしていた。そういった存在感もバツグンでした。ビルドアップの部分にちょっと物足りなさを感じるけど、守備に関して言えば、間違いなくJ1トップの選手だと思います」

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