清水エスパルスはどこへ向かって行くのか 膨らんだ期待と味わった苦しみ――最終節で見せた“躍動感”に期待

チームを強化するために極端な方向性が示されてはいないだろうか

 期待が大きかったシーズンだっただけに最終節まで残留争いを演じてしまったことは大いに反省し、しかも3年連続でシーズン途中に指揮官が交代しなければいけなかった原因は明確にする必要があるだろう。また、多くの選手が加入したシーズンだったが、昨シーズンには昨シーズの苦しみが、今シーズンには今シーズンの苦しみがあったということはその経験をした者だけが分かるということも理解できたことだろう。

 来年には創立30周年を迎えるが、「清水エスパルス」というクラブがどこへ向かって行くのか。今シーズンに加入したばかりの鈴木義が試合後に語った「クラブとしてどういうサッカーを目指していくのかという意思表示をまずは示すべきだし、『それをブレずにやっていくのだ』ということを示してから、それを選手が表現して、それを信じてやっていくことが大事」という印象的な話は、取材をしているなかで毎年のようにシーズン後に選手たちから出る言葉と同じだった。

 もちろん、強いエスパルスを誰もが望んでいるが、近年で感じているのはチームを強化するために極端な方向性が示されてはいないだろうか。新陳代謝は必要だが、選手から「このクラブで長くサッカーをやりたい」と思われるような、そしてサポーター、パートナー、選手、スタッフ、クラブ社員からもっと愛されるクラブになってほしいと思っている。1か月後には2022シーズンがスタートする。今シーズンの経験を無駄にせずに、この試合で見せてくれたエキサイティングで躍動感のあるサッカーがベースになることを楽しみに来シーズンを迎えたいと思う。

(Sの極み・下舘浩久 / Hirohisa Shimodate)

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下舘浩久

しもだて・ひろひさ/1964年、静岡市(旧清水市)生まれ。地元一般企業に就職、総務人事部門で勤務後、ウエブサイト「Sの極み」(清水エスパルス応援メディア)創設者の大場健司氏の急逝に伴い、2010年にフリーランスに転身。サイトを引き継ぎ、クラブに密着して選手の生の声を届けている。

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