元日本代表MF細貝萌が語る北京世代の“素顔” 本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司…「成長できる」と焚きつけられる盟友たち

本田はサッカー、サッカー以外の物事に対する「情熱」が素晴らしい

 北京五輪世代を牽引してきた旗頭的な存在である本田とは、細貝も普段から連絡を取り合い、柏に所属していた2018年には日本で一緒に食事にも行くほど親交が深い。細貝から見た、カリスマの素顔はどのように映っているのか。

「圭佑は知名度があるので、ネガティブに捉える人、ポジティブに捉える人がそれぞれいます。彼はサッカーに対する情熱はもちろん、それ以外の物事への情熱も素晴らしくて、やると決めたことに関しては全力でやる。トレーニングとかサッカーのための努力をしているなかで、ビジネスにも同じだけベストを尽くしている。何をやっているんだと言われることもたぶんあるだろうけど、それをやり続けられる力があるのは能力でしかないなと。アゼルバイジャンリーグ、リトアニアリーグのレベルまでは分かりませんが、現地ではあの本田が来たとなるわけで、結果を出し続けているのは凄いと思います」

 改めて2008年の北京五輪に出場したメンバーを見ると、本田や長友、岡崎、香川のほかにも、FW豊田陽平(栃木SC)、FW李忠成(京都サンガF.C.)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF森重真人(FC東京)、DF水本裕貴(FC町田ゼルビア)、GK西川周作(浦和レッズ)、FW森本貴幸、内田篤人氏ら豪華な顔ぶれが揃う。そういった存在が、プロ18年目、35歳となった今も細貝の「まだ成長できる」という思いに火をつける。

「彼らの多くはまだ海外にいて、厳しい環境に身を置いている。連絡を取っていてマイナスなことはなく、刺激にしかならない。特に、岡ちゃんは自分の考えを強く持っているし、『これはこうなんじゃない』と考えを僕にもぶつけてくれるので、良き相談相手です。すごく説得力があるし、モチベーションにもなる。自分は周りの選手にすごく恵まれたなと思います」

 同世代の飽くなきチャレンジ精神に負けじと、細貝も虎視眈々と成長を追い求める。

[プロフィール]
細貝萌(ほそがい・はじめ)/1986年6月10日生まれ、群馬県出身。前橋育英高―浦和―アウクスブルク―レバークーゼン―ヘルタ・ベルリン(ともにドイツ)―ブルサスポル(トルコ)―シュツットガルト(ドイツ)―柏―ブリーラム・ユナイテッド―バンコク・ユナイテッド(ともにタイ)―群馬。卓越した危機察知能力、ボール奪取能力を誇る熟練ボランチ。高校時代以来となる地元・群馬に戻り、クラブのステップアップに全力を注ぐ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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