中島翔哉以来の“切り札” 三笘薫のドリブルをブラジルメディア称賛「日本を水からワインに変えた」

日本代表MF三笘薫と代表から現状遠ざかっている中島翔哉【写真:ⓒJFA】
日本代表MF三笘薫と代表から現状遠ざかっている中島翔哉【写真:ⓒJFA】

後半開始から登場で伊東のゴールをアシストするなど大活躍

 森保一監督率いる日本代表は、11月16日に敵地で行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6節でオマーンに1-0で勝利し、グループ2位に浮上した。途中出場でA代表デビューを飾ったMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)の活躍は海外でも注目を集めており、ブラジルメディアは「日本代表を水からワインに変えた」と称えている。

 前半にポゼッション率64%とボールを握った日本だったが、前半23分にDF長友佑都(FC東京)のクロスをMF伊東純也(ヘンク)がファーサイドで仕留め損ねるなど、スコアレスで折り返す。

 勝ち点3が欲しい森保監督は、ハーフタイムにMF柴崎岳(レガネス)に代わってA代表初選出の三笘を投入。4-2-3-1の左サイドに入った三笘はファーストプレーでドリブル突破を仕掛け、後半4分にはサイドからの攻撃でゴール前のチャンスを創出していく。

 FW古橋亨梧(セルティック)も投入して攻める日本は後半36分、途中出場のDF中山雄太(ズウォレ)の縦パスに反応した三笘がペナルティーエリア内で倒れ込みながら中央へクロス。これを伊東が押し込み、日本が敵地で欲しかった1点を挙げた。このリードを守り切ってオマーンを1-0で下し、オーストラリアを抜いてグループ2位に浮上した。

 ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「森保監督がベトナム戦からスタメン1人しか変更しなかったことで、日本のファンの多くは試合前か前半中に寝ていただろうが、それは悲惨だ」として、途中出場の三笘のプレーを称えている。

「森保はこれまでほとんどやらなかった、ハーフタイムでメンバーを入れ替えた。柴崎に代えて三笘を送り込み、システムを4-3-3から4-2-3-1とした。三笘の出場は日本代表を水からワインに変えた。彼がボールを持つたびに縦にドリブルを仕掛け、危険を引き起こした。個人で打開できる選手は中島翔哉以来、日本にはなかったものだ」

 海外メディアの目にも、三笘は日本の切り札となり得る存在だと映ったようだ。

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