PK失敗のスペイン主将 2位転落で16強イタリア戦も「優勝候補たちとダンスしなければ」と豪語

「タフな相手と直面することは知っている」

「奇妙な試合だったね。序盤は僕らが試合を支配し、チャンスも作った。僕もゴール前へ行ってチャンスを迎えたが決められなかった。残念だが、これがフットボールだよ。彼らは数度のカウンターでゴールへ迫った。もちろん、もし僕らが1位で通過できていた時の相手に比べれば、タフな相手と直面することは知っているよ」

 今大会、組織的な守備で「カテナチオ」復活を印象づけているアズーリと、いきなりベスト16で対戦することになった。そして、ドイツ、フランス、イングランドもトーナメントの同じ山に入り、決勝への道のりで潰し合う厳しい状況となった。

「今、僕たちはいわゆる優勝候補たちとダンスしなければならないんだ。我々は自分たちのスタイルでいかないといけないし、次戦に向けて照準を合わせるだけだ。もしチャンピオンになりたいなら、ベストを尽くすだけだ。たとえ優勝候補でなくとも、EUROではどのチームも倒そうとしてくる。今、僕らが考えられるのは次戦の相手だけだ。それだけが問題だ」

 圧倒的な守備力で、今大会伝統の力を示しているイタリアなど強豪国との激突を「ダンス」と例えるなど、スペイン代表とレアル・マドリードでタイトルの山を築いているキャプテンは精神面での余裕を強調した。

 イタリアに勝利しても準決勝までにドイツ、フランス、イングランドなどとの対戦が見込まれる厳しいトーナメントとなるが、百戦錬磨のストッパーはPK失敗にも揺るがぬ鋼鉄のメンタルを見せつけていた。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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