「一度も行ったことがない」 豪州代表DF、モドリッチ超えの“異色のキャリア”とは?

「W杯予選を突破して、本大会でオーストラリアのユニフォームを着たい」

 FIFA(国際サッカー連盟)に代表変更が認められ、ロシアW杯のオーストラリア代表候補26人に入ったカラチッチだったが、最終登録メンバーの23人からは漏れてしまう。それでも、オーストラリア代表に招集され、その活動で初めてオーストラリア人と接し、「家族がオーストラリアの素晴らしさ、生活や人々について、すべて話してくれていた。違う世界で、ヨーロッパとは違う人がいることもね。初めて代表の関係者と会った時、彼らの言っていたことがよく分かった。全員が、本当に親切だったんだ」と、代表変更の決断に悔いはないと語った。

 ロシアW杯後、カラチッチのキャリアは花開く。2020年にはクロアチアのビッグクラブであるディナモ・ザグレブに移籍。2021-22シーズンにはイタリアのブレシアへ移籍した。そして、グラハム・アーノルド監督率いるオーストラリア代表にも招集され、W杯アジア2次予選のクウェート戦で、念願の代表デビューを果たした。

 オーストラリアは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ホームゲームを中立地で開催してきた。そのため、12日に行われる日本戦に出場すれば、オーストラリア代表のキャップ数が「5」になるカラチッチは、今もオーストラリアの地に立ったことがない。

「(オーストラリアに)一度も行ったことがないけれど、そんなことは関係ないよ。僕にはつながりがあり、オーストラリア代表のユニフォームを着るたびに誇らしく感じている。W杯予選を突破して、本大会でオーストラリアのユニフォームを着たい。それが僕にとっての夢なんだ」

 オーストラリア代表が世界記録を更新したオマーン戦でも、後半35分からピッチに立ったカラチッチ。ヨーロッパで豊富な経験を持つDFが、2009年以降、オーストラリアに負けたことのない日本代表を苦しめるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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