「一度も行ったことがない」 豪州代表DF、モドリッチ超えの“異色のキャリア”とは?

オーストラリア代表としてプレーするDFフラン・カラチッチ【写真:Getty Images】
オーストラリア代表としてプレーするDFフラン・カラチッチ【写真:Getty Images】

カラチッチはクロアチアの年代別代表でバロンドール受賞者を超える試合出場数を記録

 オーストラリア代表は現在、カタール・ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選から最終予選にかけて、破竹の11連勝で世界記録を更新している。日本も同居する最終予選グループBの首位に立つ「サッカールーズ」には、オーストラリアの地に一度も立ったことがないオーストラリア代表選手がいる。地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」が特集している。

 その選手の名前は、フラン・カラチッチだ。クロアチアのザグレブ出身の25歳は、元イタリア代表FWフィリペ・インザーギ氏が監督を務めるセリエBのブレシアで、今シーズンからプレー。クロアチアで生まれ、オーストラリアを訪れたことのないDFは、数年前までほとんど英語も喋れず、現在も国歌の歌詞を勉強している最中だという。

 カラチッチの祖父は1970年代にオーストラリアに移住し、シドニーで子供を授かる。その子供が10歳になった時、カラチッチの祖父は再びクロアチアに戻った。オーストラリアで生まれた父を持つカラチッチは、オーストラリアのパスポートも保有していたという。祖父は孫のカラチッチにオーストラリアの話を聞かせ、彼にとってオーストラリアは憧れの場所になっていった。

 カラチッチは年代別のクロアチア代表に選出されて、記事によれば、計38試合に出場。この数字は、レアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチよりも1試合多く、将来的にはクロアチア代表入りも期待された。しかし、2018年ロシアW杯直前、カラチッチがオーストラリアの第2パスポートを保有していることを知ったオーストラリアサッカー協会が、代表変更を要求。カラチッチは迷うことなく、オーストラリア代表を選択したという。

「同じ立場になったと想像してよ。W杯に出られるかもしれないチャンスを与えてもらえたんだ。それは、僕の願いでもあった。オーストラリアでプレーすると決めた瞬間、腹は決まった。もしかしたらクロアチア代表にも選ばれたかもしれない。でも、僕の願いは最初からオーストラリア代表としてプレーすることだった」

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