なぜ浦和は5失点大敗したのか 嘘のような負けっぷりに浮かぶ“悪循環”と“冷静さの欠如”

ショッキングな敗戦はシーズン終盤戦に向けて大きな分岐点

 今季ロドリゲス監督が就任した浦和は、自陣から丁寧なショートパスをつなぐビルドアップをするチームという印象や評判があるかもしれない。しかし、実際には相手が前がかりのプレスを掛けてくるなら、シンプルに背後を狙う攻撃を仕掛けることも多い。この日の浦和はその「プランB」を発動させる冷静さを欠いた感がある。それも含め、明本の話すように「圧に負けた」ということなのだろう。

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 とはいえ、これまでに積み上げてきたものや神戸戦前の10戦無敗という実績が雲散霧消するわけではない。ショッキングな敗戦であるのは間違いないが、中3日で迎えるルヴァン杯の準決勝第1戦、セレッソ大阪戦で浦和がどのようなリバウンド・メンタリティーを見せられるのか注目したいところだ。

 日本代表にDF酒井宏樹が招集されていることや、この大敗を受けたこと。日程や違う大会であることからも、ロドリゲス監督がメンバーを変えてくることは想定される範囲内だろう。このままズルズルいってしまうのか、9月に出場機会から遠ざかっていた経験豊富な選手たちが立ち直りを印象付けるプレーを見せられるのか、シーズン終盤戦に向けて大きな分岐点が訪れたと言えそうだ。

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