「パニックに陥ることはない」 レアル、伏兵に失態も現地紙は「ポジティブ」評価
CL初出場シェリフに1-2敗戦、「マルカ」紙は「ポジティブな要素がたくさんあった」と評価
レアル・マドリードは現地時間28日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節でシェリフ・ティラスポリ(モルドバ)に1-2で敗れた。今大会がCL初出場の伏兵に大金星を献上する結果となったが、地元メディアは「ポジティブな要素がたくさんあった」「パニックに陥ることはないだろう」と前向きな評価を下している。
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初戦でインテル相手に敵地で勝利を収めていたレアルは、本拠地サンティアゴ・ベルナベウにシェリフを迎えた。シュート総数30対4、ボール支配率68%対32%、パス総数719本対245本とスタッツを見ればレアルが圧倒的にボールを保持して攻め込んでいたことが一目瞭然だが、結果はシェリフが2-1で勝利を収めた。
前半25分にウズベキスタン代表FWヤスルベク・ヤフシボエフのヘディングシュートで、モルドバからやってきたCL初出場チームが試合の均衡を破る。レアルはフランス代表FWカリム・ベンゼマのPKで同点に追いつくものの、試合終了間際の後半44分にルクセンブルク代表MFセバスティアン・ティルがエリア外から強烈な左足のボレーシュートを叩き込んだ。
レアルにとってはまさかの黒星となり、今節最大のサプライズとも呼べる結果となった。しかし、スペイン紙「マルカ」は「結果はともかく、ポジティブな要素がたくさんあった。ロス・ブランコがパニックに陥ることはないだろう」とこの試合のパフォーマンスに対してまずまずの評価を下しており、この黒星が尾を引くようなことはないだろうと前向きに捉えている。
「ダビド・アラバはワールドクラスの選手で、エドゥアルド・カマヴィンガは輝き続けている。トニ・クロースは復活した。ヴィニシウス・ジュニオールはどんなディフェンスにとっても脅威であり、カリム・ベンゼマは再びゴールを決めた」
記事では個々の活躍にスポットライトを当てている。
今夏フリートランスファーで新加入したアラバはすでに新たなディフェンスリーダーとなっており、「センターバックの枠を超えた存在」「年俸がいくらであろうとバーゲン」と大絶賛され、18歳のカマヴィンガもすでにチームにフィットしていると特筆されている。
負傷で出遅れていたドイツ代表MFクロースが後半21分から今季初出場を果たしたこともチームにとっては朗報だ。今季すでに5ゴールと覚醒しているブラジル代表FWヴィニシウスはこの試合でもPKを奪取する活躍を見せ、それを決めたベンゼマの決定力は安定している。
さらに、ベルギー代表MFエデン・アザールも「自分のフォームを再発見し始めている」と復調を指摘されている。手痛い黒星となったことは間違いないが、決して悲観するような状況ではなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)