ロシア閣僚がEUROで暴動の自国フーリガンを擁護 試合後にイングランド側へ襲撃も「問題なし」

運営側の不手際を糾弾するロシアスポーツ大臣のムトコ氏

 10日に開幕した欧州選手権(EURO)の開催国フランスでは、マルセイユでフーリガンによる暴動が発生。11日のイングランド対ロシア戦で両チームのフーリガンが衝突。イングランド人サポーターの中には、意識不明の重傷者が出るなどの事態となっているが、試合後にロシアサポーターがスタンドのイングランドサポーターを襲撃した事件について、ロシアスポーツ大臣は自国サポーターを擁護し、スタジアムのセキュリティの脆弱性を批判した。ロシアのサッカー専門サイト「R-SPORT」が報じている。

 マルセイユのスタッド・ヴェロドロームでの一戦が1-1ドローに終わった直後、スタジアムでは暴動が起きた。ロシアのサポーターが警備員の制止を突破し、イングランドサポーターの客席に侵入。投石などの攻撃を仕掛けた。

 ロシアサッカー協会の会長で同国スポーツ大臣のヴィタリー・ムトコ氏は、自国の非を全く認めなかったという。

「衝突などなかった。実際にここでの全ては問題ない。大袈裟なんだよ」

 FIFA高官でもあるムトコ氏は、全世界が目撃したスタンドでの暴動を完全に無視する様子だった。侵攻したのはロシアサポーターで、暴行やイングランドの国旗を破るなどの数々の映像が流されているが、FIFAによるペナルティや国際問題化を回避するためなのか、問題なしをひたすら強調していた。

 

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