清水梨紗、開幕戦黒星に悔しさも…プロ化を実感 「こういう雰囲気でできるのは幸せ」

ベレーザのキャプテンDF清水梨紗【写真:Getty Images】
ベレーザのキャプテンDF清水梨紗【写真:Getty Images】

開幕戦で熱戦を演じたベレーザ、浦和Lに1-2と逆転負け

 日本女子サッカー初のプロサッカーリーグ、WEリーグが12日に開幕し、日テレ・東京ヴェルディベレーザは三菱重工浦和レッズレディースに1-2と敗れた。チームのキャプテンで、なでしこジャパン(日本女子代表)DF清水梨紗は「小さい子から大人までたくさんの方が来ていると思った。こういう雰囲気のなかでサッカーができるのは幸せ」と話した。

 今夏の東京五輪のなでしこジャパンにはベレーザから6人、浦和から4人が選出されただけに、この日の開幕5カードのなかでも目玉と言える一戦になった。日本女子サッカーの歴史を作ってきたベレーザだが、この新たな1ページとも言えるリーグ開幕、この1試合に向け「女王としてではなく、チャレンジャーとしてWEリーグに向かうと取り組んだ。たくさんの方に注目された開幕戦に緊張した選手はいたけど、1試合、1試合が大切ということに変わりはなかった」と話した。

 一進一退の序盤を終えると、ベレーザは徐々に浦和の最終ラインの背後へ突破する形を増やした。そのなかで清水にもペナルティーエリア内でシュートチャンスがあり、積極的な攻撃姿勢を見せた。そして前半33分、ベレーザは背後に抜け出したFW小林里歌子のラストパスをFW植木理子が押し込んで先制。1-0のリードでハーフタイムに突入した。

 しかし、後半4分に同点とされると、最後は同43分に決勝点を奪われた。清水は試合について「入りはベレーザが悪くなかった。後半早々に失点して相手が勢いづいた。そこからの流れで2失点目があったのが反省点。いろいろなシチュエーションは想定していたので、1点リードしていたところから追いつかれたのが誤算だったと思う」と振り返った。

 それでも、相手のプレスを恐れずにパスワークと背後への動きで崩そうとするベレーザと、そのプレスでボールを奪いきって攻撃につなげようとする浦和という、真っ向勝負の白熱したゲームがピッチ上で展開された。味の素フィールド西が丘には、新型コロナウイルスの影響で制限があるとはいえ、チケットが完売して2427人の観衆が集まった。

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