「手堅いだけの采配は見るに耐えない」 英記者、中国戦を採点…森保監督に最低タイ評価

中国を1-0で破った日本代表【写真:©JFA】
中国を1-0で破った日本代表【写真:©JFA】

W杯最終予選第2節で中国に1-0勝利、冨安復帰で最終ラインは「安定感が倍増」

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間7日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2節で中国代表と対戦。アウェー扱いながら中立地カタールのドーハで行われた一戦で1-0と勝利した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が出場選手と監督を採点。パスミスの散見したDF長友佑都(無所属)らとともに、森保一監督が最低評価タイに。「手堅いだけの実用主義的采配は見るに耐えない」と後半の失速を生んだ修正力の欠如を厳しく指摘している。

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W杯アジア最終予選・第2節中国戦の日本代表選手&監督の採点(10点満点)

【GK】
■権田修一(清水エスパルス) 5点
前半は観衆の1人だったが、ハーフタイム寸前にウー・レイに詰められた際、ボールを失う寸前だった。支配力の鍵はGKの集中力だが、権田の集中力の維持に疑問が残る。

【DF】
■室屋 成(ハノーファー) 6点
酒井の穴を代役以上の働きで埋めた。特に前半右サイドで自由に突出し、伊東との絡みも良好。弾き続けた中国の臆病さをもっと活用すべきだった。

■吉田麻也(サンプドリア) 6点
日本が優位だった前半はほとんど仕事がなかったが、エウケソンとの肉弾戦はキャプテンにとって試練だった。広州FCの主将に決定機を作らせず。
 
■冨安健洋(アーセナル) 6点
吉田同様に中国相手にトラブルゼロ。植田に代わって最終ラインに入ったことで、安定感が倍増。森保監督は胸を撫で下ろしたはず。

■長友佑都(無所属) 5点
 優位性を手にした前半はほとんど敵陣でプレーしたが、パスのクオリティーが如何せん低い。ボールをあれだけ触るなら、効果的でなければ意味はない。

■佐々木翔(サンフレッチェ広島) 評価なし

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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