主将・吉田麻也、最終予選初白星も中国に辛勝で“本音” 「1-0でギリギリだった」

主将を務めるDF吉田麻也【写真:Getty Images】
主将を務めるDF吉田麻也【写真:Getty Images】

大迫の先制弾で先手を取るも、「追加点を重ねられるようにしたかった」と反省

 森保一監督率いる日本代表は、7日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国と対戦。中立地カタール・ドーハで1-0と辛くも処理を収めたなか、キャプテンのDF吉田麻也は「ギリギリだった」と振り返った。

 日本は初戦のオマーン戦後に離脱したDF酒井宏樹が務めてきた右サイドバックにはDF室屋成を起用。イングランド・プレミアリーグのアーセナルへの移籍手続きの関係で欠場したDF冨安健洋が合流してスタメン起用された。2列目は右からMF伊東純也、MF久保建英、MF古橋亨梧が並び、FW大迫勇也の背後に構えた。

 日本が押し込む構図で試合は立ち上がったが、中国の人数をかけたブロックに苦戦した。徐々にペナルティーエリア内に侵入できるようになってきた前半23分、久保が大迫とのワンツーで切り込んで右足シュートを放つもゴールポストを直撃し、惜しくも先制とはならなかった。

 その後も日本が圧倒的にボール保持率を高める試合になり、同38分には久保のミドルシュートのこぼれ球に伊東、大迫と詰めていく決定機も迎えたが決められず嫌なムードも漂った。しかし、同40分に右サイドで伊東がドリブルで縦に仕掛けてクロスを入れると、大迫がニアでコースを変えてゴール。待望の先制点を奪い、1-0でハーフタイムを迎えた。

 中国は後半17分、オーストリアの強豪ザルツブルクでプレー経験のあるFWアランと、FWアロイージオというブラジルから帰化した選手2人を含む3枚替え。4-4-2に変更し、一転してハイプレスでの勝負をかけてきた。

 一進一退でゴール前の場面が少なくなってきた残り15分で、森保監督は伊東に代えてMF鎌田大地をトップ下に投入し、久保を右に回した。ビルドアップで右サイドにポジションを取る柴崎と久保のところでボールが落ち着き、追加点こそなかったものの試合をコントロールした日本は、このまま1-0で勝利した。

 キャプテンの吉田は試合後、「勝ち点3を取りましたけど物足りないところもたくさんあったし、1-0でギリギリだった。追加点を重ねられるようにしたかった。もっともっと上げていかないといけない」と苦しい戦いだった感想を口にした。

「プレッシャーはかなりあったけど、自分たちの良さを出すことを意識して、気持ちの部分の準備も上手くいった。これをスタンダードにしないといけない。焦れずにサイドから、どこかでワンタッチを意識した。どんなチームでもあれだけ守っていたら、崩すのは簡単ではない。(大迫が)決めてくれるのはさすがだと思った。次の10月シリーズが前半戦の鍵になる。サウジ(サウジアラビア)とオーストラリアを叩きて勝ち点6を取らないといけない。僕らはもう一つも負けられないので、残り8試合をすべて勝つつもりで。もっとパフォーマンスを上げないと苦しい試合になる。必ず巻き返していきたい」

 中国戦で手にした勝ち点3を、10月シリーズにつなげていきたいところだ。

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