日本は「最大の異変の犠牲者」 波乱の初陣…韓国メディア「混沌の最終予選」と警鐘

韓国代表はスコアレスドロー、日本代表は黒星でのスタートとなった【写真: Yukihito Taguchi & Getty Images】
韓国代表はスコアレスドロー、日本代表は黒星でのスタートとなった【写真: Yukihito Taguchi & Getty Images】

W杯アジア最終予選の初陣で日本はオマーンに0-1敗戦、韓国はイラクに0-0ドロー

 2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)出場権を懸けたアジア最終予選が、2日に各地で開幕した。グループBではオーストラリアとサウジアラビアが順当に勝利するなか、日本がホームでオマーンに0-1と敗戦。グループAでもイランが白星スタートを飾った一方、韓国はホームでイラクとスコアレスドローに終わった。この結果を受けて、韓国メディアは「W杯常連国も油断は禁物」と警鐘を鳴らしている。

 アジア最終予選は12カ国が6チームずつ2グループに分かれて来年3月まで全10試合を戦い、上位2カ国が本大会出場権を獲得、3位はプレーオフに回り、残り1枠を懸けて争う。7大会連続出場を目指す日本はグループBの“本命”と目されているなか、FIFAランキング79位のオマーンにホームで0-1とまさかの敗戦。同組のライバルとされるオーストラリアが中国に3-0、サウジアラビアがベトナムに3-1と快勝するなかで波乱の幕開けとなった。

 一方、グループAではイランがシリアを1-0と下して白星スタートも、10大会連続出場を狙う韓国はホームでイラクにスコアレスドロー。絶対的エースのFWソン・フンミン(トッテナム)、FWファン・ウィジョ(ボルドー)らを擁しながらゴールをこじ開けられず、勝ち点1を得たとはいえ消化不良の船出となった。

 W杯アジア最終予選第1節の結果を受けて、韓国の総合ニュースサイト「オーマイニュース」は「混沌の最終予選、W杯常連国も油断は禁物」と見出しを打って報道。「最終予選の初戦から、戦力的に優勢と見られていたいくつかのチームが意外に苦戦を強いられた」とし、オマーンにホームで敗れた日本は「第1戦最大の異変の犠牲者になった」としている。

 そして韓国もホームで勝ち切れず、イランも僅差の勝利だった点を踏まえながら、「最終予選第1戦の構図は、アジアサッカーの平準化の流れを端的に見せた」と指摘。チーム間の実力差が以前よりも狭まっており、コンディション調整などがより重要度を増すなかで、「東アジアサッカーを代表するW杯常連国の韓国と日本が、最初のゲームから異変の犠牲になった」と伝えている。

 波乱含みのスタートとなったW杯アジア最終予選。初戦に敗れた日本にとって、7日の中国戦は勝利が求められる一戦となる。

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