「アジアでも追い越される」 DF吉田麻也が口にした“危機感”「言い訳できない」

日本代表DF吉田麻也【写真:Getty Images】
日本代表DF吉田麻也【写真:Getty Images】

格下オマーンに0-1敗戦、キャプテン吉田が日本代表の“使命”に言及

 日本代表は2日に行われたFIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第1節でオマーン代表と対戦し、試合終盤の後半43分に喫した失点で0-1と敗れた。ロシアW杯予選に続き、2大会連続の最終予選黒星スタートとなったが、キャプテンのDF吉田麻也は、「言い訳にはできない」としつつも、両チームの準備の差を敗因に挙げた。

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 日本代表の選手たちが、FIFAの国際Aマッチのカレンダーに合わせて代表チームに合流したのに対して、オマーン代表は約1カ月にわたり、この試合に照準を絞って準備を進めてきた。特に海外組が大半を占める今の日本代表では、日本でのホームゲームであっても、長時間の移動をして試合をしなければいけない。そうすると、入念な準備をしている相手よりも、選手のコンディションが悪くなるのは明らかだ。

 試合後のオンライン取材で、敗因を問われた吉田も素直に「相手のコンディションがうちより良かった。おそらく通常よりも長く合宿をして、ここに向けてきたが、それは言い訳にできない」と、状態の差を認めている。また、もう一つの敗因として「クリエイティビティー(創造力)が欠如していた」ことも挙げたが、この要因も移動や時差の疲れとは切り離せない。

 いずれにせよ、「いつものテンポでボールを回せなかった。ピッチがああいう状況でボールが走らなかったこともあったかもしれないが、後半はそんなに影響がなかったので。それにしても、強度やクリエイティビティーも足りなかったし、取られ方も悪かった。毎回毎回カウンターをくらってしまって、自分たちの陣地深くまで押し込まれて、そこから回復しないといけない状態を作られた」と、ホームゲームながら、後手を踏む展開になったことを悔やんだ。

 他国が「柔軟に」W杯最終予選に照準を絞ってくるのに対し、日本はそこまで代表活動に時間を割くことはできない。次節に対戦する中国も、代表活動を優先して中国スーパーリーグを短縮する措置をとっている。環境の差は大きいが、吉田は「それでも勝っていくというのが、日本に課されている使命だと思います」と、口にした。

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