伝説のミランOBが凋落の古巣を一刀両断! 「CEOは能なし」「バイエルンではありえない」

黄金時代のバンディエラ、マルディーニ氏が怒りの激白

 中国企業への身売り交渉を続けているACミランだが、ミラン一筋での現役生活を送った伝説のバンディエラが凋落の古巣を一刀両断。近年失敗補強を続ける強化責任者のアドリーノ・ガリアーニCエEOを「能なし」と断罪。古巣低迷の元凶と指摘する一方で、泥舟状態のミランへの復帰は否定した。ミラノの地元局「テレ・ロンバルディア」で元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏が怒りと共に語ったもの。

 今季リーグ7位に終わり、3年連続で欧州のカップ戦出場権を逃した暗黒期のミランの病状に深刻さに、父チェザーレ・マルディーニ元監督とともに二代続けて、赤と黒の名門に栄光をもたらしたマルディーニ氏は絶望していた。

 ガリアーニ氏の手腕について質問された黄金時代のキャプテンは「ミランは能力という点で重要な欠落が存在する。技術的な専門知識が不足している。そして2人のCEOが混乱を生み出す。ミランはイタリアでも影響力のある企業だが、スポーツの面では全く独立していない。本当に、技術的な部分ではあまりにも不完全なんだ」と厳しく指摘した。

 シルビオ・ベルルスコーニ会長の右腕を長らく務めてきたガリアーニ氏の能力不足をバッサリ切り捨てている。近年の経営状態の悪化から、日本代表FW本田圭佑ら移籍金ゼロの訳あり物件を買いあさってきたが、ミランは沈み続けている。今季は開幕時に100億円以上の補強費を費やし久々の大型補強に出たが、チームは7位で格下のサッスオーロに来季の欧州リーグ出場権を奪われた。

 そして、ミランは2015年度に100億円以上の赤字を計上しており、救い難い状況だ。そして、ブランディングなどで主導権を握っているバルバラ女史はクラブ本社とミュージアム機能を併設したカーサ・ミランという近代的な建築を実現。収益を上げるなど一定の手腕を見せているが、ガリアーニ氏と関係の悪さは有名で、この二人の存在が名門の凋落に拍車をかけているという。

 イタリアとミランが欧州の頂点に君臨していた黄金時代の象徴であるマルディーニ氏のクラブへの復帰を願う声は止まないが、バンディエラは現在の泥舟ミランへの復帰を完全に否定している。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング