吉田麻也の同僚MF、“背番号”で環境問題へ訴え 「2℃目標」を意識し「2番」へ変更

サンプドリアでプレーするノルウェー代表MFモアテン・トルスビー【写真:Getty Images】
サンプドリアでプレーするノルウェー代表MFモアテン・トルスビー【写真:Getty Images】

サンプドリアMFトルスビー、環境問題を意識し背番号「18」から「2」へ変更

 日本代表DF吉田麻也とサンプドリアで同僚のノルウェー代表MFモアテン・トルスビーが今季背番号を「18」から「2」に変更した。同選手はこの変更に環境問題への意識を高めるメッセージを込めているという。英公共放送「BBC」が報じた。

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 現在25歳のトルスビーは2019年にオランダのヘーレンフェーンからサンプドリアに加入。189センチと長身で空中戦意強く、ダイナミックなプレーでサンプドリアの中盤を支えている。

 これまで背番号「18」を背負っていたトルスビーだが、新シーズンから「2」へと変更する。2番といえばDFの選手がつけるイメージもある番号だが、決してコンバートを意味するものではない。これは2015年に採択されたパリ協定で掲げられた「産業革命後の気温上昇を2℃以内に抑える」という通称「2℃目標」に由来しているという。

 トルスビーは自ら環境保護活動にサッカー界を巻き込むことをも目的とした「We Play Green」という団体を立ち上げるなど、環境問題に積極的に取り組んでいる。その活動を広げるための一つの手段として背番号を変更する。

「私は(10代の頃)誰よりもフットボールがうまくなりたいと思っていましたが、それと同時に『何をやっているんだ』という気持ちを持っていました。環境問題が深刻になっているのに自分はフットボールをしている。これでは意味がない。

 これ以上この仕事(フットボール)をやりたいとも思えないこともあった。両親と話し合って、私は自分の人生を重要なことのために活用したいという結論に至りました。私にできる最善のことは、可能な限りフットボールがうまくなり、重要な問題について話し続けることだ」

 背番号にこだわりを持つ選手も多いが、トルスビーは新しい2番のユニフォームを通じて環境問題への意識を呼びかけていくようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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