イブラは欧州選手権がラストダンスか 大会終了後に代表引退へ

南アW杯予選後には前言撤回した過去も

 今季限りでパリ・サンジェルマンを離れることが決まり、その去就に大きな注目が集まるスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチだが、代表での活動は6月に開幕する欧州選手権(EURO)フランス大会が最後の舞台となるようだ。スウェーデンの大手紙「Dagens Nyheter」が報じた。

 34歳のイブラヒモビッチは現在もスウェーデン代表の絶対的エースに君臨。6月10日から始まるEUROでの活躍が期待されている。以前からこの大会が代表でのラストダンスになるとうわさされていたが、最新のレポートでも「ズラタン、代表チームでの活動終了へ」と報じられている。

 スウェーデン代表は5月30日にイブラヒモビッチの故郷で、プロデビューを果たしたクラブの本拠地でもあるマルメのスウェードバンク・パークでスロベニアと親善試合を行う。同国の歴代最多得点得点記録を保持する英雄にとっては、生まれ故郷で行う最後の代表戦、そして6月5日にストックホルムのフレンズ・アリーナ行われるウェールズ代表との一戦が、スウェーデン代表のユニホームを来たイブラヒモビッチが母国で戦う正真正銘のラストゲームになるという。

 8月のリオ五輪ではオーバーエイジとして参戦する可能性が浮上しているが、年齢制限のない“真の”代表チームでプレーするイブラヒモビッチの姿はフランスで見納めとなりそうだ。過去には2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)の予選で敗れた際には一度代表引退を表明しながら、W杯後には前言撤回して復帰を果たしたという前例がある。それだけに何が起こるかは本人の頭の中をのぞき見る他に知る由もないが、現時点で37歳で迎えるロシアW杯への出場の可能性は低いと見られている。

  マンチェスター・ユナイテッド移籍がうわさされるカリスマFWだが、来季以降の所属クラブはまだ決まっていない。代理人を務めるミノ・ライオラ氏はスウェーデン地元メディアのインタビューでユナイテッド移籍について否定的に語り、「最終的には、あなたたち全員が驚きに包まれるのを見ることになると思っている」とサプライズを予告していた。この夏、唯我独尊のストライカーは代表、クラブの両方でも大きな決断を下すことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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