ハリルJに初招集の手倉森Jの司令塔・大島がトゥーロンで痛感したクオリティー不足

「守備でも攻撃でも質を上げないと…」

 U-23日本代表のMF大島僚太(川崎)は1勝3敗でグループステージ敗退となったトゥーロン国際大会を通して、手倉森ジャパンの露呈したクオリティー不足を痛感していた。

 最終戦となった27日のイングランド戦、大島はキャプテンマークを巻いて先発フル出場を果たした。前半15分にPKで決勝点を献上し、0-1で敗北。リオ五輪の前哨戦となるこの大会では1勝しか挙げられなかった。大会を通して、日本の実力不足が露呈された。4試合でいずれも失点し、わずか3得点。パスの精度を特長とする大島はこの日、荒れたピッチで単純な横パスもミスした。6月の国際親善試合でハリルジャパンに初招集されたが、ふさわしい実力を見せることはできなかった。

「あんまり経験できないようなチームとできた。負けたのはすごい悔しいです。まだまだだなというのは痛感しました。いい経験はできたかなと思います」

 初戦のパラグアイ戦で1得点。唯一の白星を挙げたギニア戦で2得点を奪ったが、U-20代表で臨んだポルトガルとU-21のイングランド相手に得点は奪えなかった。守備でも自分たちのミスから失点を重ねるなど、結果だけでなく内容にも不満が残る大会となった。

「決定力っていう言葉で片付けたくないです。決められるチャンスもありましたし、守備の形はある程度ミーティング通りにできていた部分もあったと思う。ただ攻撃も守備も最後のところの質をもっと上げていかないといけないと思いました」

 

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