「代役と言うのは申し訳ない」 板倉滉、冨安と遜色ないプレーを元日本代表DFが称賛

代役を務めたDF板倉滉(フローニンゲン)【写真:Getty Images】
代役を務めたDF板倉滉(フローニンゲン)【写真:Getty Images】

栗原勇蔵氏が五輪初戦のスタメンに抜擢された板倉を評価「やられる気配はなかった」

 森保一監督率いるU-24日本代表は、22日に行われた東京五輪グループリーグ初戦の南アフリカ戦で1-0と白星スタートを切った。最終ラインの軸の1人と目されたDF冨安健洋(ボローニャ)がベンチ外となったなか、DF板倉滉(フローニンゲン)が代役を務めて無失点に貢献したが、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「なんの遜色もなかった」と高く評価している。

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 今大会、日本はDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)、MF遠藤航(シュツットガルト)をオーバーエイジ枠で登録。冨安を加えたA代表の主力3人が揃う最終ラインは、チームの武器になると目されていた。

 そのなかで、南アフリカ戦は冨安がベンチ外(試合後、森保監督が会見で左足首の負傷と認めた)となり、吉田の相棒には板倉が起用された。板倉は1対1のデュエルで、南アフリカの1トップを務めたFWエビデンス・マクゴパらに負けず。チームとしても南アフリカに許したシュートはわずか4本で、枠内に飛んだのは後半32分に左サイドからクロスを上げられ、ゴール中央からFWルーサー・シンが放った1本(GK谷晃生の正面)だけだった。

 すでに国際Aマッチ23試合に出場している主力の冨安と、同5試合の板倉では実績に大きな差がある。それでも、こと南アフリカ戦に関しては、板倉のパフォーマンスは冨安の穴を感じさせなかったと、栗原氏は話す。

「冨安は誰もが認めるディフェンスの要で、プラスアルファでビルドアップでも期待できる選手です。ただ、南アフリカ戦に関して言えば、板倉がやっていてなんの遜色もなかったと思います。数は少なかったけど、ピンチを冷静に抑えていたし、逆に言えばピンチになる前の芽を摘むようなプレーをしていた。代役と言うのは申し訳ないほど、本当に落ち着いていて、やられる気配はありませんでした。さすが海外で数年もやっているだけあるなと感じました」

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