サーの“正統後継者”が来季マンUを指揮 モウリーニョ監督就任が正式決定

3年契約で再び頂点へ

 これまでの英メディアの報道からも既定路線とされてきた“スペシャル・ワン”と赤い悪魔のタッグが正式に決まった。マンチェスター・ユナイテッドは27日、来季の新監督にジョゼ・モウリーニョ氏が就任することを正式発表した。

 ユナイテッドは、クラブのオフィシャルサイトで、モウリーニョ氏が2016-17シーズンから指揮を執ると発表。契約期間は2019年6月までの3年間だが、20年まで契約を延長するオプションが付いていることも同時に発表されている。

 今季は2度目の指揮となるチェルシーで3年目のシーズンを迎えたが、昨年12月に成績不振によって解任されていた。しかし、すぐに次のシーズンで捲土重来の機会を得たことになる。ルイス・ファン・ハール監督の下で2年総額500億円の補強を行いながら、今季はリーグ5位に終わりUEFAチャンピオンズリーグ出場も逃したユナイテッドを、いかにして立て直すか。その手腕に大きな注目が集まっている。

 これにより、来季のプレミアリーグではマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ新監督と、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督というモウリーニョ氏と舌戦を繰り広げてきた天敵とのバトルが再来する。また、ユベントスでリーグ3連覇を成し遂げてイタリア代表監督からチェルシーの新監督に転身するアントニオ・コンテ氏や、日本代表FW岡崎慎司などを指導してレスター・シティで奇跡のプレミア制覇を成し遂げたクラウディオ・ラニエリ監督などとの名将バトルも大いに注目すべきポイントだ。

 2002年1月に母国ポルトガルの名門FCポルトを指揮して以来、チェルシーの2度の在任期間を含め、全てのクラブの在任期間でリーグ制覇を成し遂げている優勝請負人は、13年5月に“サー”アレックス・ファーガソン氏が、監督を退任して以来プレミア優勝から離れている。そのサーの正統後継者ともうわさされていたスペシャル・ワンが、赤い悪魔を再び頂点に導くことはできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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