ジャガーの本能が感じた違和感 浅野がリオ五輪のライバルも備える“南米の空気”を警戒

得点の喜びよりも危機感

 U-23日本代表は21日、トゥーロン国際大会初戦でU-23パラグアイ代表と戦い、1-2で敗れた。後半21分に一時は同点となるゴールを挙げたFW浅野琢磨(広島)は、8月のリオデジャネイロ五輪一次リーグで激突する仮想コロンビア戦で南米勢独特の試合巧者ぶりに警戒を深めた。

 試合は前半17分にパラグアイに先制点を許し、1点ビハインドで折り返す苦しい展開となった。だが、この苦しい展開の中、浅野が後半21分にMF原川力(川崎)のスルーパスを受けると、鮮やかなターンから左足シュートを放ってゴールネットを揺らした。1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選決勝の韓国戦で2得点を挙げた男が欧州各国のスカウトが集結した五輪の前哨戦で再び輝きを放った。

 浅野も、自らの巧みな動きだしと、原川との縦のホットラインの緊密さを満足そうに振り返っている。

「あのポジションにいることは意識していた。スペースはなかったけど、最終ラインで相手に並んだポジションで待った。完全に相手はボールウオッチャーになっていましたね。(原川)力くんが見てくれていると思ったので、信頼して、あのポジションを取っていた。力くんもシュートを打てたと思うけど、当然、自分も見てくれていると。ファーストタッチが良くて、一発でDFと入れ替わることができた」

 しかし、後半30分に相手FWディアスに直接FKを決められてしまい、結局1-2の黒星発進となった。

 

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