これがミラン名物会長のラストマッチ!? イタリア杯決勝後、選手にねぎらいの声

大一番を前にした過激な激励

 18日に練習場のミラネッロで試合前の選手と昼食を取り、激励した際には過激な発言で物議を醸した。

「我々は恥をさらし続けることはできない。ここにいる紳士(サポーター)が君たちを生活させている人間なんだ。彼らはこんなプレーが続くなら、これ以上のお金を払えないと言っている。そうなれば、私は君たちからお金を取り上げるか、もしくは払わん」

 そう言って、リーグ7位に終わったチームに対し、給料支払い停止を突きつけた。さらに、「私を訴えてみるがいい。イタリアにおける民事訴訟がどこまで長引くか知っているか? 8年くらいだねぇ」と訴訟にも長期戦で応じるとまで言い放っていた。だが、この日は勝てずとも、評価に値すると判断したようだ。

 2015年度に100億円の赤字を計上するなど、クラブの財政は火の車となっている。そんな中、ベルルスコーニ会長は現在中国企業との身売り交渉を進めている。絶対王者相手にオリンピコ・スタジアムで惜敗を喫した一戦が、ベルルスコーニ政権最後のゲームになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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