マンUの18歳神童が右膝を負傷 イングランド期待の秘密兵器もEURO出場は絶望か

ホジソン監督がサプライズ選出した新鋭ラッシュフォードがFA杯決勝で故障

 マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが、21日のFAカップ決勝クリスタル・パレス戦で右膝を痛めて途中交代を余儀なくされた。欧州選手権(EURO)フランス大会の最終候補にサプライズ選出されていた18歳の神童は、本大会出場が叶わない可能性が浮上している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 今季センセーショナルなデビューを果たしたラッシュフォードに、悲劇が起きた。後半23分、ユナイテッドOBのFWウィルフレッド・ザハとの競り合いでピッチに倒れ込んだ際、相手MFヨアン・キャバイエと交錯。右膝を痛め、悲鳴を上げた。タッチライン際での治療もむなしく、MFアシュリー・ヤングと交代でピッチを去った。

 今季の公式戦で8得点2アシストとブレークしたラッシュフォードは、イングランド代表の秘密兵器として期待されていた。初招集に踏み切ったロイ・ホジソン監督は、「彼は最終メンバー候補の1人。競争は熾烈だが、彼は大枠の選手に選出されるにふさわしいと考えている。素晴らしいシーズンを過ごした若手がグループにいることは嬉しい。彼が他のメンバーの定位置を奪えないとは思わないが、周囲が考えるほど簡単ではない」と語っていた。

 本大会までの23日トルコ戦、28日のオーストラリア戦、6月3日のポルトガル戦の親善試合3試合で、ホジソン監督は23人に絞り込むはずだった。だが、母国の期待を集めた新鋭は3試合のテストマッチを前にEURO出場のチャンスが断たれる危険性が高まっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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