本田120分奮闘も届かず、伊杯決勝でユベントスに惜敗 ミランは3年連続で欧州カップ戦出場権逃す

後半途中から本田は3ボランチの右でプレー

 ミランのクリスティアン・ブロッキ監督は、後半40分に負傷明けのFWエムベイエ・ニアングをMFアンドレア・ポーリに代えて投入し勝負に出た。本田は3ボランチの右にシフトし、MFボナベントゥーラがトップ下に入った。CKを奪った際にミランサポーターに大きく手を広げてアピールするなど闘志を見せた本田だが、決勝ゴールは奪えずに試合は延長戦に突入した。

 ハイプレスのゲームを繰り広げてきたミランは疲労の色が一気に濃くなったが、局面での集中力を失うことなく、逆にカウンターでゴールに迫った。延長前半14分には、クロスボールを本田が競ったこぼれ球をFWバッカがアクロバティックなシュートで狙ったが、ボールはわずかにクロスバーを越えた。

 延長も後半に入り、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が切った最後のカードは、今季限りでの退団が噂されるモラタだった。すると、投入から2分後の延長後半5分、コロンビア代表MFフアン・クアドラードが右サイドから入れたクロスをファーサイドでモラタが合わせてゴール。遂にユベントスが均衡を破った。

 ミランは直後にクツカに代えてFWマリオ・バロテッリを投入。ボナベントゥーラを中盤の底のゲームメーカーに据えて総攻撃を仕掛けた。同11分には本田がペナルティーエリア内にドリブルで突進したところでユーベDFジョルジョ・キエッリーニに倒されたが、主審のジャンルカ・ロッキ氏はホイッスルを口に持っていったもののPKの笛は吹かず。結局、このままタイムアップを迎え、ユベントスが1-0で勝利した。

 これにより、ユベントスは今季イタリアスーパー杯、リーグ、イタリア杯の国内三冠を達成。イタリア杯は2連覇となった。一方のミランはリーグ戦を7位で終えてこの決勝戦に敗れたため、来季のUEFAヨーロッパリーグへの出場権獲得はならず。6位のサッスオーロが出場権を手に入れた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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