鮫島彩、なでしこジャパンの五輪メンバー落選に言及 「悲しさや悔いは一切ありません」

五輪メンバーから落選した大宮Vでプレーする鮫島彩【写真:高橋 学】
五輪メンバーから落選した大宮Vでプレーする鮫島彩【写真:高橋 学】

20日にインスタグラムで胸中を綴る「実力不足であることはしっかりと受け止めて」

 2021年9月にスタートする日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」に参入する大宮アルディージャVENTUS(大宮V)のなでしこジャパン(日本女子代表)DF鮫島彩が、20日に自身のインスタグラムを更新。落選となった東京五輪のなでしこジャパン(日本女子代表)メンバー発表に触れ、「悲しさや悔いは一切ありません」と前を向いた。

 2011年の女子W杯優勝をはじめ、ロンドン五輪でも銀メダルを獲得している鮫島は、メンバー発表直前の6月シリーズで招集されず。高倉麻子監督は鮫島の実力を認めたうえで、「若い選手の良さもあり、今回は外した」と説明していた。

 18日に東京五輪メンバー18人が発表されたなか、高倉監督が読み上げたDF陣の選手は清水梨紗(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、宝田沙織(ワシントン・スピリット)、熊谷紗希(バイエルン)、南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)、宮川麻都、北村菜々美(ともに日テレ・東京ヴェルディベレーザ)という顔ぶれになり、34歳の鮫島は落選となった。

「サメ(鮫島)は非常に勉強熱心で向上心も高く、様々な合宿の中で成長して、今も成長を続けている選手。間違いなく100%努力してきた。この決断は簡単ではなかった」

 高倉監督は記者会見で苦悩した末の決断だったことを明かしていたが、発表から2日が経った20日に鮫島がインスタグラムを更新。「今まで私の東京五輪出場を期待し応援してくださっていたファンの方々、そして今回の発表を受け心配してくださっているファンの方々へ向けて、長文になってしまいますが今の想いを誠意を持って伝えさせていただこうと思います」と切り出した。

「13年前に代表に初招集してもらって以降、ドイツW杯優勝、ロンドン五輪準優勝、カナダW杯準優勝と、代表活動を通してそれまでに見たことのない素晴らしい景色を沢山見させていただいてきました。その後、リオ五輪予選で敗退してしまったことにより、女子サッカーを更に盛り上げるチャンスを自分たちで逃してしまった光景や責任もずっと心に強く焼き付いています。代表の結果がどれだけ日本の女子サッカーの発展に影響するかを身をもって感じてきました。新体制のなでしこに呼んでもらうようになってからの想いは、自分の活躍よりも何よりも、“なでしこがまた世界で結果を残すために”が全てでした」

「実際にどれだけチームの役に立てたのか、偉大な先輩方が作りあげてくれたなでしこらしさをどれだけチームに伝えてこれたのかは正直分かりませんが、自分が最終的にどの立場になろうとも、チームのために今自分にやれることを全力でやる、という覚悟を持って毎合宿100%で取り組んできたつもりなので、悲しさや悔いは一切ありません。ただ、実力不足であることはしっかりと受け止めて、これからも貪欲にパフォーマンスアップを目指して日々の練習に励んでいく心構えです!」

 鮫島はなでしこの戦いを盛り上げていく役割を担うと約束しつつ、「今後はまた違う形で、女子サッカー界に必ず貢献していきたいと思います」と決意を綴っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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