行き場なきミランの悪童バロテッリ 新天地候補にエスパニョール浮上も移籍実現へ高い壁
来季レンタル先を探す保有元のリバプール 年俸8億円がネックに…
2シーズン連続でリーグ戦わずかに1ゴールと、完全に期待を裏切った“悪童”にスペインから手が差し伸べられるかもしれない。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ACミランのFWマリオ・バロテッリの来季移籍先に、スペインのエスパニョールが浮上したと報じている。
バロテッリに関しては、保有権を持つリバプール、期限付き移籍先として今季プレーしたACミランの両チームが、完全に“バンザイ”状態になっている。どちらのチームでもリーグ戦1年間でわずか1ゴールだった上に、ゴール以外の貢献度も低く、ロッカールームでムードメーカーになるわけでもないとなれば、チームに残すことは難しい。すでにリバプールは、契約上はあと2年残るバロテッリの放出先を必死になって探しているようだ。
そこに来て、興味を示したのがエスパニョールだという。ただし、そこには解決すべき大きな壁が存在する。
それが、2018年6月まで年俸600万ユーロ(約7億8000万円)という超高額での契約だ。今季に関しては、リバプールがミランに対してレンタル料が無料、年俸支払いはほぼ折半という、借りる側に異常に有利な契約を提示してようやく合意にこぎつけた。完全移籍で厄介払いをしたいリバプールだが、自分たちが高額の長期契約を結んでしまったことで首を絞める格好になっている
ガゼッタ紙も、現状のままではエスパニョールは高すぎて支払えないとしている。果たして、ミランに押しつけたのと同じような方式での期限付き移籍にするのか、それとも損切りを覚悟でバーゲンセールをして買い取りを求めるのか。ポテンシャルは世界有数と言われながら25歳になったバロテッリ。来季どこでプレーすることになるのか、不透明な状況となっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images