来季の監督就任が決定? ミハイロビッチ前監督がミランとの契約解除に合意

トリノ監督就任が有力 ミランは解任後の年俸支払いから解放されることに

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランと、4月に解任されたシニシャ・ミハイロビッチ前監督の間で、契約解除が合意に達したという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 ミハイロビッチ氏は今季から2年契約でミランの監督に就任していたが、4月9日のユベントス戦を最後に解任となった。仮に1年強の時間を浪人して過ごせば、ミランは2017年6月までミハイロビッチ氏に給与を払い続ける義務が生じた。実際に、この6月まで過去に指揮を執ったクラレンス・セードルフ氏とフィリッポ・インザーギ氏の年俸も支払い続けている。

 しかし、この契約解除に合意したことにより、ミハイロビッチ氏は来季にどこかのチームで監督業を営むことにメドがついていると予想される。現在は、今季まで5シーズンにわたってチームを率いたジャンピエロ・ヴェントゥーラ氏が退任するトリノが最も可能性が高いとされている。

 ミランでは現場介入をライフワークとするシルビオ・ベルルスコーニ会長から、再三にわたるトップ下を置くシステム導入への圧力を振り払い、ハードワークを軸としたバランスのとれたチームを作り上げた男気のある“鬼軍曹”として君臨していた。後任のクリスティアン・ブロッキ監督になってからのミランがあまりにも迷走していることもあり、相対的にミハイロビッチ氏の評価は高まっている。

 違う道を歩み始める両者だが、この契約解除は双方にとって利益のあるものになるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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