ブンデス公式サイトが香川の1年を総括 データに映る日本の10番の成長とは…

ダービー男が味わった苦汁

 そして今季の香川は「ダービー男」としての活躍も印象的だった。宿敵シャルケとの「ルール・ダービー」では今季2試合連続ゴールを決めた。昨年9月のホームでの対戦では、DFマティアス・ギンターのクロスを頭で押し込む珍しい形での得点で3-2の勝利に貢献。4月10日に行われた敵地での一戦は2-2の引き分けに終わったが、背番号23は右足の芸術的なループシュートで先制点を決めた。

 ドルトムントでのデビューシーズン、シャルケとの伝統の一戦で2得点を決め、ドイツにその名をとどろかせた香川。記事でも「2010年9月19日、宿敵シャルケとのルール・ダービーで2得点を決め、ドルトムントサポーターのハートをわしづかみにした香川。その思い出が今シーズン再びよみがえった」と、その活躍ぶりがたたえられている。

 順風満帆に思えた香川だったが、昨年末から今年3月までは一時はレギュラー落ちを経験した。ウィンターブレイク中に患った胃腸炎の影響で、後半戦初戦のボルシアMG戦(3-1)を欠場すると、以後8試合で出場したのはわずかに3試合のみ。3月5日のバイエルン・ミュンヘン戦は、タイトル争いの行方を左右する大事な一戦だったが、まさかのベンチ外となり、この采配にはドイツ国内でも疑問の声が上がるほど物議を醸した。

 

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