堅守を築いたモーガン　パリスター、テリーに続く偉業を達成

　プレミアムリーグ王者をけん引した主将が金字塔を打ち立てた。レスターのキャプテンを務めるジャマイカ代表DFウェズ・モーガンが、優勝チームではGKを除くフィールドプレーヤーで史上3人目となる全試合フルタイム出場の快挙を達成した。

　レスターは15日、今季最終戦となる敵地チェルシー戦に臨んだ。試合は、チェルシーがスペイン代表MFセスク・ファブレガスのPK、レスターがイングランド代表MFダニー・ドリンクウォーターの強烈ミドル弾によって得点を奪い合い、1-1の引き分けで終わった。

　クラウディオ・ラニエリ監督は実質消化試合となった最終戦で、日本代表FW岡崎慎司やMFマーク・オルブライトンら一部主力に休養を与えた。しかし、今季鉄壁の最終ラインを築いたキャプテンは、38試合連続で先発のピッチに送り出した。32歳のモーガンは今季のプレミアリーグで38試合全てにフル出場を果たした（2得点）。5月1日のマンチェスター・ユナイテッド戦で決めた同点ヘッドは、チームに優勝を手繰り寄せる値千金のゴールとなった。この試合で引き分けたレスターは、翌2日の試合で2位トットナムがチェルシーと引き分けたことで、クラブ史上初のトップリーグ優勝を決めている。

　米データ会社「オプタ」によれば、優勝チームで全試合フルタイム出場を果たしたのは、GKを除くフィールドプレーヤーではプレミア史上3人目。1992-93シーズンの元イングランド代表DFギャリー・パリスター（マンチェスター・ユナイテッド）と、14-15シーズンの元イングランド代表DFジョン・テリー（チェルシー）に次ぐ快挙だった。

　「ザ・キャプテン」の愛称を付けられたチームの要は、「ミラクル・レスター」の象徴としてリーグの歴史にしっかりとその名を刻み込んだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images