J2熊本が大地震から約1カ月ぶりの公式戦 千葉に0-2で敗れるも諦めない姿勢を示す

支援活動と並行しながら練習再開 観客席に揺れる横断幕「熊本の笑顔の為に戦うばい」

 熊本地震の影響で試合延期が続いていたJ2ロアッソ熊本が、14日の第13節ジェフユナイテッド千葉戦で約1カ月ぶりの公式戦に臨んだ。

 熊本県内で震度7を記録した4月14日から1カ月と1日を経たこの日、熊本イレブンが久々に公式戦のピッチに立った。地震の影響で5試合が延期となったが、その間にチームは元日本代表FWで熊本県出身の巻誠一郎らを中心に、被災者への支援活動などに奔走。ボランティア活動と並行しながら、今月2日に全体練習を再開していた。

 そして迎えた千葉戦では巻がスタメン入り。また日本代表で大分県出身のMF清武弘嗣の実弟で、背番号10のMF清武功暉も先発出場するなど、九州にゆかりのある選手が多く名を連ねた。

 そして熊本サポーターが多く駆けつけたゴール裏には、「熊本の笑顔の為に戦うばい」「全国の皆様の思いに感謝 世界に誇れる熊本を取り戻すけん」という横断幕も掲げられた。また、相手の千葉サポーターからもエールが送られた。

 試合は地震の犠牲者への黙とうを行った後、キックオフの時を迎えた。熊本は開始直後から巻を目がけたロングボールを送り、清武が巧みなドリブル突破から際どいシュートを放つなど果敢なプレーを見せた。その後はフィジカルコンディションの影響からか、千葉に押される場面が続く。それでも粘り強い守備で、前半をスコアレスで折り返した。

 

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