名門インテル、コンテ監督退任で“解体”の危機 今夏ルカク、ラウタロら主力売却も…
11季ぶりリーグ制覇の功労者が正式退任、クラブ経営の不振も明るみに
今季のイタリア・セリエAを11シーズンぶりに制したインテルが、最終節の終了からわずか3日でアントニオ・コンテ監督の退任を正式発表した。
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インテルは今季、就任2年目のコンテ監督の下でシーズン前半から好位置につけ、後半に入りACミランや10連覇を狙ったユベントスが失速していく中でも安定した戦いを披露。最終的には2位のミランに勝ち点12差をつける優勝となった。
しかし、インテルはオーナーグループである中国家電大手の蘇寧グループが新型コロナウイルスの影響もあり、経営不振に。米オークツリー・キャピタルから3億3600万ドル(約370億円)の資金調達をする契約をしたとされるが、一方で3年以内に返済できなければインテルの経営権を失うという報道になっていた。
そのため、来季に向けての移籍市場では主力を売却してでも1億ユーロ(約130億円)の利益を目指すとも報じられていた。コンテ監督とは、そうした方針の部分で折り合わずに退団説が急浮上していた。
インテルは公式に「アントニオ・コンテと双方合意で契約を終了する。19回目のリーグ優勝など素晴らしいアントニオの仕事に感謝したい。これからもクラブの歴史の一部であり続ける」と、退任を発表した。
コンテ監督の退任により、インテルはリーグ優勝を支えた主力、ベルギー代表FWロメル・ルカクやアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミらの移籍説も浮上している。
現役時代に自身がプレーしたユベントスの1強時代をスタートさせ、そしてライバルクラブの監督としてそれを終焉に導いたコンテ監督の退任は、リーグ優勝を果たしたインテルが事実上解体される序章になる可能性を秘めている。
(FOOTBALL ZONE編集部)