遠藤航は「最も危険な6番」 無名から“デュエルモンスター”への進化を独メディア称賛
1対1での勝利数476回はブンデスリーガ1部トップを誇り、「ボス」の愛称も
シュツットガルトの日本代表MF遠藤航は今季ブンデスリーガで33試合に出場し、デュエル勝利数でリーグ最多を記録するなどの活躍を見せた。そんな遠藤がドイツ地元メディアで、「無名な選手からリーダーに」「最も危険な6番」と称賛されている。
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遠藤は2019年にベルギー1部シント=トロイデンから当時2部のシュツットガルトへ移籍。レギュラーとして1部昇格に貢献し、今季満を持してブンデスリーガ1部の舞台に挑んだ。
すると開幕からスタメン出場を続け、累積警告で出場停止となった最終節を除く33試合でプレーして3得点4アシスト。“ツヴァイカンプフ(1対1での勝負)”での勝利数はリーグナンバー1の476回を記録した。ピッチ上で最も頼りになる男は、「ボディガード」、「ボス」などと呼ばれるようになった。
ドイツ公共放送「南西ドイツ放送」は「攻撃に飢えたツヴァイカンプフ・モンスター」として遠藤を紹介。守備面での貢献は言わずもがな、第23節シャルケ戦(5-1)で1試合2得点、第33節ボルシアMG戦(2-1)で目の覚めるような強烈なミドルシュートを決めるなど、攻撃面での成長も顕著だった。
シント=トロイデンから加入当初はドイツであまり知られていない選手だったという遠藤だが、今季のパフォーマンスで一躍チームの顔へと成長。記事では、「無名の選手からリーダーへ」「リーグでもっとも危険な6番(守備的MF)」と賛辞の言葉が並んだ。推定市場価値も開幕前の200万ユーロ(2億7000万円)から800万ユーロ(約10億7000万円)に跳ね上がったという。
さらに、遠藤の活躍によって“終わりよければすべてよし”を意味するドイツ語の「Ende gut, alles gut」をもじった「Endo gut, alles gut」という言葉遊びが生まれたことも紹介されている。それだけの影響力を持っていた証しと言えるだろう。
シュツットガルトの強化部長であるスヴェン・ミスリンタート氏からも、「最高レベルで安定したプレーをしている選手の一人」と称賛を受ける遠藤。来シーズンはシュツットガルトを支えるリーダーとしてのさらなる飛躍が期待されそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)