「新鮮なレスターの空気を買うチャンスですよ」

　更には「新鮮な“勝利の空気”を目いっぱい1リットル分詰め込んだビンを買えるのは、一生の一度のチャンスです！」とも付け加えられている。日本のスポーツ界で例えるのならば、阪神甲子園球場の砂を出品するようなものだろうか。残念ながら、空気という出品内容から真贋の見分けはほぼ不可能。空気ゆえに原価はゼロで、瓶代オンリー。とんでもない胡散臭さを感じさせる優勝グッズであることも事実だ。

　それでもエバートン戦のチケットが転売サイトでペア価格1万5000ポンド（230万円）まで跳ね上がったなど、レスター狂想曲は優勝しても収まる気配はない。レスターバブルにあやかり、現地ではチームカラーの青いソーセージなど絶句するような便乗商品も飛び出した。

　スタジアムで歓喜を共有できなかったファンは衝撃の“ネタ商品”に手を出すことになるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images