東京五輪のキーマンは“スピード系”アタッカー? 3人のOA選考から推測する日本の狙い

スピード系を重視するならFW4人全員が選ばれる可能性も…

 A代表の大迫と似たボールの収まりがいいFWもいない。田川と前田はスピードが武器で、所属クラブではどちらもサイドでのプレーが多い。上田と林は相手を背負ったプレーもできるが大迫ほどではなく、ボックス内勝負の点取り屋である。

 選考した顔ぶれからすると、守備を安定させてスピードのあるアタッカーを使って速い攻め込みを狙うというスタイルになると推測される。A代表が3-0で韓国に快勝したプレースタイルであり、A代表と五輪代表の融合がテーマなのだから、そうなるのはむしろ当然とも言える。

 FW4人全員が五輪代表メンバーにはならないと書いたが、上田と林をセンターフォワード、前田と田川をサイドハーフとすれば、4人全員が18人に入る可能性はある。3月の2試合でA代表が示したモデルを五輪代表が再現するのが狙いとすると、スピード系アタッカーはキーマンになりそうだ。

(西部謙司 / Kenji Nishibe)


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西部謙司

1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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