「絶対的な戦力」 U-24日本代表・森保監督、OA枠の吉田、酒井、遠藤に本大会も託す意向

オーバーエイジ枠で選ばれた酒井、吉田、遠藤【写真:AP & ©JFA】
オーバーエイジ枠で選ばれた酒井、吉田、遠藤【写真:AP & ©JFA】

OA枠3人を「プレーで貢献できて、経験の浅い選手にも影響力がある」と評価

 日本サッカー協会(JFA)は5月20日、国際親善試合のU-24ガーナ戦(6月5日=ベスト電器スタジアム)、ジャマイカ戦(12日=豊田スタジアム)に臨むメンバー27人を発表した。今回、オーバーエイジ(OA)としてDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)の3人が参加となり、A代表を兼任する森保一監督は、「3人に言えることは、絶対的な戦力であること」と信頼を寄せた。

 5月28日のワールドカップ2次予選ミャンマー戦にA代表の一員として選出されたDF冨安健洋(ボローニャ)MF堂安律(ビーレフェルト)MF久保建英(ヘタフェ)ら主力が順当に選出された一方、目を引くのはメンバーリストにはOA枠が使われている点だ。

 A代表キャプテンの吉田、右サイドバックで不動のレギュラーを張る酒井、デュエルキングとして存在感を増している遠藤と、五輪出場経験を持つA代表の主力が名を連ねた。森保監督は、「3人に言えることは、絶対的な戦力であること」と語り、その選出意図を説明する。

「プレーで貢献できて、経験の浅い選手にも影響力がある。プレー以外のところ、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで背中で示してくれるとともに、経験の浅い選手とコミュニケーションを取りながら彼らの成長を促してくれる3人だと思っている」

 森保監督は、不測の事態に備える可能性を前置きしたうえで、「基本的には3人のオーバーエイジの選手たちに本大会も戦ってもらいたいと思っている」と話している。

「何が起こるか分からないので、その時には臨機応変に対応する。現段階では3人でいきたい。時間がないとはいえ、まだ決定するにはどうかなというタイミングも考えられるなか、3人ということで今回はU-24の活動の中にオーバーエイジを絞って参加してもらう。

 経緯としては、すべてのポジションでリストアップさせてもらいつつ、関係者に選手の意向やクラブとの調整をしてもらっていた。そこで、オリンピックエイジにとっては最終段階まで競争だと思うが、オーバーエイジに関しては競争だというのはあってはいけないと考えた。幅を持って準備をしてもらったが、決定できるいいタイミングで決定して、ほかの選手たちには次のところに向かってもらい、シーズンが終わる選手にはリフレッシュしてもらうなど、今後の活動や選手個々のメンタルに支障をきたさぬようにリスペクトを持って見させてもらうために、このタイミングでの発表になった。ただ、何かが起これば、またお願いすることを考えることになるかもしれない」

 6月5日のU-24ガーナ戦、同12日のジャマイカ戦で吉田、酒井、遠藤の3人が久保や堂安ら東京五輪世代のメンバーとどのような融合を果たすのか、注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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