安売りする気がない”白い巨人”の総帥

　それでも”白い巨人”の総帥は、ナンバー10の商品価値はまだあると判断しているようだ。ペレス会長はハメスがかつてのトップフォームを取り戻せると信じ、彼を取り巻く周囲に対しても「ハメスは非売品である」と口にしている。クラブの将来のカギを握る選手として、ハメスへのオファーに耳を貸すつもりはないという。

　出場機会が限られながらも、ハメスは今季の公式戦で8得点10アシストの数字を残している。本人はコロンビア代表でアピールしたいのか、6月の南米選手権100周年の記念大会「コパ・アメリカ・センテナリオ」だけでなく、8月に行われるリオデジャネイロ五輪へのオーバーエイジ枠としての出場にも色気をのぞかせている。ペレス会長はその情熱をレアルでも発揮してほしいとの本心を抱えているだろうが、ハメスを安売りする気が毛頭ないのは事実だろう。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images