低調な南野拓実をサウサンプトン監督が“擁護” リバプール地元紙「サプライズな回答」
フルハム戦で先発も低評価の南野、ハーセンヒュットル監督は信頼を強調
日本代表MF南野拓実は現地時間15日、プレミアリーグ第36節フルハム戦(3-1)に先発出場したが、パフォーマンスが低調だったとの評価が現地メディアから下されている。そうしたなか、南野の保有権を持つリバプールの地元メディアは、試合後に同選手を擁護したサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督の発言を「サプライズな回答」と報じている。
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2試合連続で先発出場を果たした南野は、前半4分に味方のロングボールに反応して相手の背後に抜け出す惜しい場面を作り出すと、同12分にはMFネイサン・レドモンドへのパスで好機を演出。その後も何度かチャンスに絡むシーンはあったが、結局ゴールやアシストをマークすることができず、試合後は英メディア「ハンプシャー・ライブ」が「取るに足らない選手だった」と評するなど、厳しい言葉が現地の批評では見られた。
しかし、ハーゼンヒュットル監督の試合後の南野に対する評価は全く別だった。同監督は現地メディアから南野について尋ねられると、「彼に関しては、『一緒にいてアンハッピーではない』と言う必要がある。前半の彼は良かった。後半は、この試合が彼にとって最近4、5日間で2試合目のゲームであることが見て分かるような感じだった。これまで、それほど多くの時間プレーしていたわけではないから、苦労する瞬間があるのは普通のことだ。相手のボールに対してハードワークができていた」と南野を擁護。さらに「こういうタイプの選手が私は好きだ。いくつか非常に良い動きが見られるし、彼も自分自身の仕事を楽しんでいると思う」ともコメントし、南野に対する信頼が揺らいでいないことを強調した。
こうしたメディアと指揮官の見解の相違について、英地元紙「リバプール・エコー」は「ハーゼンヒュットル監督によるタクミ・ミナミノに関するサプライズな回答」と題した記事を掲載。「ミナミノは移籍期限だった2月1日にリバプールからサウサンプトンに移ったが、セインツ(サウサンプトンの愛称)でも彼は一貫性に乏しく、加入後の最初の3試合で2ゴールを決めただけだ。しかし、どうしてミナミノは機能しなかったのかとフルハム戦後に質問されると、ハーゼンヒュットルは幾分サプライズとも言える回答をし、それどころか彼がミナミノに関して見たことについて幸せであるとも発言した」と驚きをもって伝えた。そして他のメディアと同様に、同紙もフルハム戦での南野のパフォーマンスが期待外れに終わったとの考えを示している。
サウサンプトンだけでなく、リバプールの地元メディアからも南野には厳しい視線が向けられているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)