沈黙の”ジャガー”浅野が明かしたリオ世代FWの意地と危機感 「OAがいなくても競争は激しい」

激化する五輪”18人枠”を巡る争い ガーナ戦は不発に終わり前半のみで退く

 U-23日本代表FW浅野拓磨(広島)が激化するリオ五輪本大会のメンバー18人入りへ向け、全身全霊を懸けて戦うことを誓った。最大3枠が用意されている24歳以上のオーバーエイジ(OA)の具体的な候補も浮上しているなか、”ジャガー”の愛称を持つスピードスターは「自分自身のことだけを考えている」と、できることを100%出して、メンバーに入ることだけに集中している。

 11日に行われたガーナとの国際親善試合で、浅野はこの世代の代表デビュー戦となったFW富樫敬真(横浜FM)と2トップを組み先発。自慢の快足を生かしてDFの裏へ抜け出すプレーも見せたが、この日は不発に終わり、ハーフタイムにFW金森健志(福岡)と交代しピッチを後にした。試合は10番を背負ったMF矢島慎也(岡山)の2得点と富樫の代表デビュー弾で、日本が3-0の勝利を収めた。

「今日も3点取って勝利できてますけど、もっともっと取れたと思いますし、裏への抜け出しであったり奪った後の攻撃の速さも、もっともっとクオリティーを上げられると思います。自分は受け手として、そこに意識は持っておかなければいけないと思いますし、出し手とのコンビネーションの質も上げていかないといけないと思う」

 試合を振り返り、浅野はチームと自分自身へ課題を突きつけた。

 対戦相手のガーナは年齢制限のないメンバーでこの試合に臨んだが、国際Aマッチデーではないこともあり国内組中心のメンバー構成。決定的なピンチもほとんど迎えることなく勝利したが、「レベルが上がるとそう簡単にパスを通させてくれないですし、そう簡単に抜け出させてくれないと思うので、今日のなかでも満足せずに、もっともっとできたことよりできなかったことを考えて、レベルアップしていかないといけない」と気持ちを引き締めた。

 

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