英国勢対決のCL決勝、政府がトルコへの“渡航中止勧告” 英国開催の可能性も急遽浮上
最終的にはUEFAの決定次第ながら、英国政府は渡航中止勧告に伴い開催地変更に前向き
2シーズンぶりにイングランド勢対決になったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が、新型コロナウイルスの強い影響を受けようとしている。英公共放送「BBC」は、開催国トルコを英国政府が「レッドリスト」に追加したこと、そしてその影響を報じている。
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CLの準決勝ではマンチェスター・シティがフランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)、チェルシーがスペインの強豪レアル・マドリードを撃破。これによって、決勝はシティとチェルシーが相まみえるイングランド勢対決になることが決まった。
その決勝戦の開催地であるイスタンブールを含むトルコが、英国政府による「渡航レッドリスト」に追加されたという。これにより、政府からはファンに対して「非常に特殊な状況を除いて訪問されるべきではない」として、実質的な“渡航中止勧告”がなされた。
また、英国ではレッドリストに追加された国から帰国する場合は、例外なく政府が承認したホテルで10日間の検疫をする必要があり、5月29日に予定されている決勝と6月11日に開幕する欧州選手権(EURO)との兼ね合いを考えると、代表選手たちに大きな影響を与えることが懸念されるという。
一方で、英国政府は「(決勝の)開催場所を英国内にすることに対してはオープンである」として、イングランドサッカー協会が欧州サッカー連盟(UEFA)と開催地変更の交渉をしていることに対して承認する意向を示したという。ただ、「最終的にはUEFAの決定である」という姿勢も明らかにしている。
UEFAはイスタンブールで開催される決勝に対して、両クラブにそれぞれ4000枚のチケットを配分する予定があったという。
「BBC」によれば、英国内で決勝戦を開催される場合に想定される聖地ウェンブリーでは、5月29日はすでにチャンピオンシップ(2部相当)のプレーオフを開催する予定がすでに入っている。果たして、3週間後に迫ったCL決勝の開催地問題はどのような決着を見るのか。UEFAの判断が注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)