「思い出すと鳥肌が立つ」 イニエスタ、バルサ時代に決めた“神ミドル弾”に感慨

イニエスタが得点を決めたチェルシー戦を回想【写真:Getty Images】
イニエスタが得点を決めたチェルシー戦を回想【写真:Getty Images】

2008-09シーズンのCL準決勝チェルシー戦、敗色濃厚の後半ATに起死回生の一撃

 J1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、2018年夏から日本でプレーしているが、今もその華麗なプレーで世界中のファンを魅了し続けている。昨年12月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)での負傷も癒え、今月1日のJ1リーグ第12節サンフレッチェ広島戦(3-0)で戦列復帰。完全復活への期待も高まるなか、古巣バルセロナ公式SNSなどが12年前に生まれた伝説のゴール映像を投稿すると、イニエスタ本人も「あの時思い出すと鳥肌が立つ」と反応している。

 バルセロナの育成組織“ラ・マシア”で才能を磨いたイニエスタは、2002年にトップデビュー。盟友MFシャビ・エルナンデスらと魅惑の中盤を形成し、黄金時代を象徴する選手の1人になると、18年夏に退団するまでリーガ・エスパニョーラ優勝9回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇4回など栄光に彩られたキャリアを送った。その代表的なワンシーンとなっているのが、2009年5月6日に行われたCL準決勝、チェルシーとの第2戦で決めたゴールだ。

 本拠地カンプ・ノウでの第1戦を0-0で終えたバルセロナは、敵地スタンフォード・ブリッジでの第2戦に臨んだが、前半9分に元ガーナ代表MFマイケル・エッシェンに豪快な一撃を叩き込まれ、先制を許してしまう。1点を取らなければ敗退が決まるなか、バルサは猛攻を仕掛けるものの、チェルシーの牙城を崩せない。時計の針が90分を回り、敗色濃厚となった後半アディショナルタイム3分に、その瞬間はやってきた。

 右サイドのブラジル代表DFダニエウ・アウベスが中央に上げたクロスは、相手DFを経由して逆サイドに流れ、こぼれ球がアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの足もとへ転がる。メッシは左足で中へ持ち出すと、チェルシーの3人がシュートコースを切ったため、体勢をやや崩しながらもペナルティーアークで待ち構えていたイニエスタへ、右足でマイナス気味のグラウンダーパスを送った。

 ボールが渡った瞬間、目の前には味方2人とチェルシーの3選手がいたが、イニエスタは迷うことなくノーステップで右足を振り抜く。アウトフロントにかけた一撃は、必死に飛びついたチェルシーの元チェコ代表GKペトル・チェフの手をかすめるようにゴール右上に吸い込まれ、土壇場で起死回生の同点弾。2戦合計1-1とし、アウェーゴールで上回ったバルセロナが決勝進出を果たした。

 12年前に生まれた伝説のゴールを、バルサ公式SNSやCL公式SNSなどが回顧動画を投稿すると、ファンからは「栄光の瞬間!!」「魔法使い」「まだ鳥肌が立つ」「美しい」「叫んだ」など当時を懐かしむ反応が寄せられた。そしてイニエスタ自身も、公式インスタグラムに「あの時思い出すと鳥肌が立つ #12年前」と、シュートシーンや歓喜の瞬間を捉えた写真とともに反応。土壇場で決勝進出を決めた劇的な一撃は、バルサファンだけでなく、“英雄”となった本人にとっても忘れられない瞬間になっているようだ。

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