FKの名手として開眼したメッシ 決定率を高めた「GKの心を惑わす」極意とは

エスパニョール戦で今季7点目の直接FK弾を叩き込む

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、リーガ第37節エスパニョール戦で鮮やかな直接FK弾を叩き込んだ。近年フリーキッカーとしての能力をメキメキと上げているが、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」のインタビューで、その極意について語っている。

 エスパニョール戦の前半8分、ナンバー10の左足から放たれたボールは美しい軌道を描き、本拠地カンプ・ノウを沸かせた。ゴール正面約20メートルの位置で直接FKを蹴ると、6枚の壁を越えて急激にボールが落ちる。目いっぱい手を伸ばした相手GKパウ・ロペスをあざ笑うかのように、ゴールネットを揺らした。この一撃を皮切りに、バルセロナは「MSNトリオ」のそろい踏みでカタルーニャダービーに5-0と快勝した。そしてメッシは、今シーズン決めたFKでのゴール数を7得点目とした。

 華麗かつ破壊的なドリブル突破からのゴールのイメージが強いメッシは、プレースキッカーとしても存在感を増している。英フットボール専門メディア「コパ90」が選定した現時点の世界最強FKキッカートップ5では、元日本代表MF中村俊輔にこそ及ばなかったものの5位にランクインするなど、その精度の高さを称賛されている。同局のインタビューに応じたメッシは「僕はフリーキックのために訓練をし続けてきたんだ。ボールを正しい位置に蹴って、コースを狙うことをね」と特訓の成果を認めている。

 さらにインタビュアーが「あなたが蹴ったボールは壁に当たるのか、枠内に飛ぶのか分からずゴールキーパーを惑わしているのでは?」と突っ込んだ質問をすると、メッシは“極意”をこう明かした。

 

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