「こんなに不明瞭なミランは見るに耐えない」 黄金期のOBである敵将が名門の惨状に苦言

数的不利ながら0-1と健闘したボローニャのドナドーニ監督が、古巣を一刀両断

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、7日の敵地ボローニャ戦で1-0の勝利を収めた。しかし、前半12分の時点で相手が1人退場処分になる数的優位な展開のなかで、得点はPKによる1点のみと低調な試合内容に終始した。相手の指揮官であり、ミラン黄金期のOBでもあるロベルト・ドナドーニ監督は、イタリア衛星放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューに対して「OBとして見るに耐えない」と苦言を呈している。

 ドナドーニ監督は「我々にも与えられるべきPKがあったのに残念だ。繰り返すが、レフェリーからはよく見えたはずだ」と、ボローニャにもPKが与えられるべきだったと敗戦の無念さを語った。また、退場処分となった18歳のMFアマドゥ・ディアワラに対しては「彼は大きな可能性を持っている選手だ。これをレッスンにしてもらいたい」と擁護した。

 その上で、自身がアリゴ・サッキ監督が率いた黄金時代のメンバーとしてプレーした対戦相手のミランに対しては、完全にOB目線で厳しく苦言を呈している。

「ミランのOBとしての発言だが、こんなに不明瞭なミランは見るに耐えないね。我々がプレーしていた頃のミランには明確な方針があり、クラブが力強くバックアップしていた。今の状況は代償を払っているんだよ。彼らにとって難しいシーズンだったのは間違いないんだろうが、果たすべき結果がまだ残っているはずだ。目標を達成することを願うが、取り巻いている状況は厄介なものだね。私がミランの監督をしたいか? そうだね。サッキの時のミランの監督をしたいと思うさ。冗談だけどね」

 

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