VARでPK判定取り消し… “不可解ジャッジ”にアーセナル監督が激怒「もう十分だ」

アーセナル率いるミケル・アルテタ監督【写真:Getty Images】
アーセナル率いるミケル・アルテタ監督【写真:Getty Images】

一度はPK判定もVAR介入で“幻”に…エバートンに0-1敗戦でアルテタ監督怒り露わ

 アーセナルは現地時間23日にプレミアリーグ第33節でエバートンと対戦。ドイツ代表GKベルント・レノのオウンゴールで決勝点を献上し、0-1で敗れた。今季13敗目(13勝7分)を喫したなかで、チームを率いるミケル・アルテタ監督は、後半早々にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)介入でPKが認められなかった判定を受け、「もう十分だ」と怒りを露わした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

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 試合は1点を争う接戦となった。前半を0-0で折り返し迎えた後半6分、アーセナルのスペイン代表MFダニ・セバージョスが相手のペナルティーエリア内左でブラジル代表FWリシャルリソンに倒されると、主審はホイッスルを吹き、アーセナルのPKと判定した。

 しかし、ここで「PKかどうか」のチェックでVARが介入。セバージョスが倒された10数秒ほど前の場面でコートジボワール代表FWニコラ・ペペにオフサイドがあったとし、VARオンリーレビューによってPKの判定は覆された。

 アーセナルが決定機を迎えることができなかった一方で、エバートンが後半31分に先制。右サイドからドリブルで仕掛けたリシャルリソンがニアサイドへクロスを送ると、これをキャッチしようとしたGKレノがボールを後逸してボールはラインを越えた。記録上レノのオウンゴールで、これがそのまま決勝ゴールとなった。

 試合後、敗れたアーセナルを率いるアルテタ監督は「もう十分だ。今日はもう十分だ」と怒りを露わに。「誰も説明しようとしないことが何度も経験している。(VARは)多くの人や我々の仕事、そして何よりも我々フットボールクラブに影響を及ぼしている」とVARへの不満をぶちまけた。

「我々のほうが優れたチームだったが、我々がコントロールできないような判定もあった。(ぺぺのオフサイドの場面から)8回か9回のボールタッチが行われていたし、15秒前のPKが認められないところをこれまでに10回は見てきたが、やはり理解できない。彼らが望むようにできている。コントロールすることはできない。誰かがそれを説明する必要がある」

 アルテタ監督はVARの廃止を望むかと問われると、「テクノロジーを活用することはいいこと」とした上で、「一貫性と明確さが必要。彼らの顔と反応が見える必要がある」と、VARによるチェックがより透明性の高いものになるように訴えた。

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