プレミア6クラブ、欧州スーパーリーグ脱退へ 英国内の反発受け、各クラブが決断

プレミア6クラブ、欧州スーパーリーグ脱退へ【写真:Getty Images】
プレミア6クラブ、欧州スーパーリーグ脱退へ【写真:Getty Images】

シティ、リバプールらが脱退を表明、新リーグ構想発表から2日で空中分解に

 世界中のサッカーファンに衝撃を与えた欧州スーパーリーグ構想が、発表からわずか2日で空中分解しようとしている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」では、すでにチェルシーとマンチェスター・シティが脱退を決意したと報じられたなか、シティが正式表明。これに続いて、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナムも参戦辞退を発表した。

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 現地時間18日に発表された構想では、スペインの強豪レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が初代会長を務める。イタリア・セリエAの名門ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は、すでに欧州サッカー連盟(UEFA)の理事を辞任。こうしたビッグクラブのうちスペイン、イタリア、イングランドの12クラブがすでに参加を明言し、さらにドイツなどから3クラブを加えた15クラブが固定メンバー。さらに5クラブを加えた20クラブでのリーグ戦構想を打ち出した。

 しかし、わずか2日間の間に起こった反発の強さは想像以上だったようだ。「スカイ・スポーツ」によると、イングランドではマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプールの3クラブが首謀的にスーパーリーグ加盟を推進し、チェルシー、シティ、トッテナムはついていく立場。さらにチェルシーは、土壇場でスーパーリーグ加盟を決めたという。

 だが、実際に新リーグ構想が発表されるに至り、UEFAはその対抗策を「即座に発動する」可能性があるして、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の準決勝に勝ち残っているクラブのうち、スーパーリーグ創設クラブに名を連ねているレアル、チェルシー、シティは即座に失格とする方針が報じられていた。

 そうした中で、チェルシーは現地時間20日のブライトン戦(0-0)のスタジアム外でファンからの抗議デモも受けた。この2日間で、英国のボリス・ジョンソン首相など政府レベルからも痛烈に批判を受け、世界中からネガティブなリアクションを受けたことなどで、脱退を決断したという。また、シティも同様に脱退を決意。中心選手であるベルギー代表MFケビン・デ・ブライネもツイッターでこの動きを歓迎した。

 12クラブのうち半数を占めていたイングランドですでに態度が分裂したスーパーリーグ構想はどのような結論を迎えるのか。今週中に、様々な動きが出ることになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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