浦和の4冠に向けた秘策 ドイツなどで研さん積んだ元日本代表MF細貝復帰を画策
複数のJクラブが打診
Jリーグで首位を走っている浦和レッズが、現在はトルコでプレーしている元日本代表MF細貝萌の獲得に関心を寄せているという。ドイツ誌「キッカー」が報じている。
細貝は、日本代表MF原口元気も所属するヘルタ・ベルリンから、今シーズン終了までの契約でトルコのブルサスポルに期限付き移籍していた。ヘルタはブルサスポル側に今月末までに細貝を完全移籍で獲得するかどうかのアクションを起こすことが求められているが、その間にヘルタに対して浦和など複数のJリーグクラブから獲得への調査が届いているという。ヘルタと細貝の契約は2017年6月までとなっているため、完全移籍ならば移籍金が必要となる。期限付き移籍の場合も買い取りオプションなどを踏まえた交渉になることが見込まれている。
2005年に前橋育英高から浦和に加入した細貝は、分厚い選手層に苦しみながらも少しずつチャンスをつかみ、最終的にはレギュラーを奪取。10年末にドイツ・ブンデスリーガのレバークーゼンと契約してドイツに渡った。その後はアウグスブルクへのレンタルなどを経て実績を積み、13-14シーズンからヘルタに加入。今季開幕前にトルコ行きを決断していた。
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で決勝トーナメントに進出している浦和は、今月のラウンド16で対戦するFCソウル戦を突破すれば、秋まで大会日程が延びることになる。リーグ戦に加えて、ヤマザキナ ビスコ杯、天皇杯、ACLと四足の草鞋を履く可能性もある。そんな中、実績十分な細貝の古巣復帰は、実現すれば大きな補強になる。
浦和は原口の移籍時にヘルタとはコネクションが生まれており、日本代表DF槙野智章など海外でプレーした後に加入した選手をフィットさせた実績もある。はたして、中盤のファイターは浦和へ帰還することになるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images